この銀行格付けチェックツールに出てくる指標(自己資本比率など)の数値には、業種の特殊性によってある程度の類似性がでてきます。これが、同業他社平均の数値であり、こうした同業他社の平均数値と自社の数値を比較することで、自社が同業の中ではどの程度に位置にいるのかを把握することができ、有効です。

ですので、もし、自社の指標数値が同業他社の平均より劣っているなら、まずは、同業他社平均にまで改善することを当面の目標とするのがいいでしょう。

ただし、同業他社平均は「業界の常識数字」ではあるものの、それにとらわれてしまうと、同業他社平均以上になることができなくなってしまいます。そのため、将来的には、同業他社平均で満足することなく、優良な同業他社平均(黒字の同業他社の平均値)や、ベンチマークとする会社(同業他社とは限らない)を見つけ、そうした会社の指標数値を目標としていくのがいいと思います。